2019年6月30日日曜日

ABBV下落で学んだこと

今週は、大きな事件がありました。

応援買いをしていたABBVが、Botoxで有名なAGNを買収すると発表し、一日で何と最大16%もの下落をしました。
ABBVは稼ぎ頭であるHumiraのPatent切れによる収益悪化を未然に防ぐために、Product lineを増やしたかったのは周知の事実ですが、まさか買収劇とは驚きました。実は半年以上前にAGNを本気で買おうかと思ったことはあります。でも、買えませんでしたけど。。

各種の情報筋によると、「この買収はABBVにとって良くない買収である」と受け止められています。よって、週末にかけては急上昇したものの、今後さらに下落するのではないかと個人的には身構えて、応援買いできませんでした。

The offer for Allegan is bad for investors - even though Abbvie's shares look appealing. by Barron's

Drug megamergers are a weak remedy.  by Barron's

Two turkeys don't make an eagle. by a fund manager

もっとも、G20後に米中貿易戦争への交渉が(表向きは)再開されるとのことで株式相場は全体的に上昇するものと期待されますが、ABBVも同じように上昇するかは不明です。


、、、、とここまで書いて、このABBVの大幅下落で学んだことがあります。

少なくとも私には、「どの銘柄が格安で、今後の株価上昇が期待されている、、、」などという予測は不可能だということです。まさに株価はRamdom Walkerです。

実は最近まで、気になった銘柄を追加した「Watch list」を作って、もう少し銘柄を増やそうかと妄想していました。でもこのABBV暴落を持って、妄想を一切やめることにします。

今後の方針は、

1)無能なりに、個別株への新規投資を控える

2)現在保持している銘柄をできる限りHold & DRIPしていく(気が向いたら応援買いも)

3)その代りに、Index Fundsを中心に購入していく(VTI / VTSAXをCoreに据えて、REITsをVNQとしてIRA内で購入)

あー、スッキリした!!
これで、仕事以外に余計な神経を使う時間が減りそうです。

PS: 追記:

その後、ABBVは上昇気流へと舵を切り、42%の含み益へと転じています @ 09/2021

いやー、相場は読めませんね。

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今週の動向を報告します。

1)配当としてRDS.Bから$377.54、VGRより$175.43を頂き、自動で再投資されました。



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現状をまとめますと、、

1)No taxで運用できる米国版の退職金の403(b)は$345,149 でした (2009年12月から積み立て開始)。

― 含み益の総額は今となっては不明ですが、給料天引き$19,000、職場からのMatching $12,000、そして配当が年間を通して複利加算されます。
― 2019年より限度額が増えて、合計$19,000を税金控除して入金可能です。

― 米国株、先進国株、新興国株、債券といった各種のIndex Fundsでaggressiveに配分しています。

― 403(b)内での年間予想配当は$7,511です。


2)子供用の学費をNo Taxで運用できるNY529 college saving programは$77,273です(元金 $68,000)。

― 2017年初から始めて黒字を維持しています。

― Growth stock index portfolio (80%, 恐らくVTSAX) 、 Mid-cap stock index portfolio (20%)で運用中。
― 夫婦二人で最大$30,000/年の資金投入可能。2019年度分として更に$20,000を追加出資予定。
―$10,000/年の税金控除可能。

3)Health Saving Account (HSA);Cashが$10,825あります。

― 毎月の給料天引き($6,000/年)と、職場からのMatching $1000/年が資金源です。
― 403bと同様に、限度額が増額されました。

いつでも全額を投資可能になりましたが、秋口にでもVTSAXに一括投資します。


4)Vanguard New York Municipal Money Market Fund (VYFXX)に、$40,122あります(元金$40,000)。
このFundの売却益にはTaxを課せられますが、利子に対してはNY residentsのみNO Federal & State Taxです。
Liquidityも高いようなので、緊急資金用として確保しておきます。

5)2017年1月からFidelityで運用する自分年金は$329,030(自分、家内、息子のRoth IRAを含む)でした。

― 2017年初から始めて$26,030の含み益です(+8.58%)。

― 自分年金内での年間予想配当は$15,430 /yr  ($1,286 /month)になりました。
―――――――――― 次の目標は$15,600 /yr  ($1,300 /month)です。


以上、運用総額は$802,399でした(これは上記1―5の総額のみであり、預金や不動産は含まれておりません)。

―合計した年間予想配当は$22,940   ($1,912/month)です。
―――――――次の目標は$24,000  ($2,000 /month)です。

Capital gainには四季のように増減が付き物ですが、ありがたいことにIncome gainは少しずつ増えてゆくばかりです。

不安な時は、未来の配当予想額をボーツと眺めて、さらに経年変化の棒グラフでも作成して、一人静かにニヤニヤして気を紛らわせましょう。自分年金を始めてから3年経過したらやってみるつもりです。

参考までに、自分年金のPortfolioは以下の通りです。

配分上位の3銘柄は今も含み損ですが、逆張り投資で遅い春の訪れを待ちつつ、このまま耐え忍びます。。。



さて、、、と。

懺悔室へようこそ!!

今回も上記の自分年金における、-$1,000以上の含み損を成績順に発表します。

数少ない読者の方々にとって、「他人の不幸は蜜の味」ですよね。
今回も下落幅が大きく拡大したままです。
愚かな奴ww !!!と、笑ってやってください。

でも、数年内にこれらの負け犬が一つずつ含み益へと圏外に消えていく日を密かに夢見ています。Buy and Hold !!!

遠い将来に浮上してくれれば、現在のPaper lossは気になりません。
(成長したな、、オッサンKよ、、、)。

実は下記のワースト 2−4位の企業は、いずれも他社を合併して多額の負債を抱えている点で共通しており、株価低迷の大きな原因を占めています。いわゆるGrowing Painというヤツです。Cash Flowが安定していれば、長期的に見て「良い負債」だと思いますけどね。


ワースト圏外:  AT & T:  T -2.2%,  -$792

永遠の不発弾Tは相変わらずの含み損です。
株式を始めてすぐに購入し始めたのが T でした。まさにタイミングを誤って購入しましたが、この過ちは長期保有、配当再投資と底値付近での追加購入により解決するしかありません。

MorningStarによるとTのFair Valueは$37らしいので、まだまだUndervaluedです。
Warner Mediaが月に$17ほどのStreaming Serviceを展開する予定であると報じられて、市場に好意的に受け止められています。
Telecom会社は米中貿易戦争に無関係とも考えられ、最近の底値は$32まで切り上がってきました。
金曜日の最後に$33を超えたので、ワースト圏外へと一時的に?卒業しました!

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ワースト3位: CVS Health Corporation:  CVS -9.8%,  -$3,249

CVSがAetnaとの合併に関してJudgeからの聴取を受けるとのことで、再び下落しています。
CVSのFair Valueは$80-96ですから、かなりのUndervaluedです。
CVSは未だに出血大セールの真っ最中です。

買収したAetnaの売上が計上されれば株価はグンと上昇するはずですが、審判の最中ですからしばらく先になりそうです。
さらに薬剤調達業者の間で、Amazonを通したPill packsによるAmazon effectsの嵐が再び吹き荒れ始め、またも上値を抑えられています。



ワースト2位:  British American Tobacco:  BTI -17.3%,  -$6,704

FDAがMenthol味のタバコを禁止するかもしれないこと、MOのJUULへの強い風当たり、世界中の喫煙人口が漸減していくとの予測により下落したままです。
とはいえ、こちらNYCでは喫煙人口が減っているような全く印象はありません。JUULも頻繁に見かけますし。

メイ首相が辞任したため強硬派の台頭を許し、Hard Brexitの可能性が強くなってきました。Johnson氏がこの勢いで首相になると、合意なきEU離脱が秋にも実現してしまいます。
10月末には株価低迷の嵐がEUからやってくることでしょう。
もっとも、7月24日には選挙結果が出るので、その時点で相場は荒れるかもしれませんね。


ワースト1位:  Vector group:  VGR    -33.6%,   -$2,259

タバコ会社とNYC不動産会社の二足のわらじを履くVGRが依然としてトップに君臨しています。BTIなどと同様に、たばこ会社にはかなりの逆風が吹いています。
Roth IRA内での投資ゆえに損出しもできず、VGRからの配当を自動再投資(DRIP)するだけのDo nothingです。
現在の配当は16%台ですから高すぎて心配であり、応援買いも難しい展開です。
27日のDRIPを経て、含み損も漸減しました。


どんなに不安定な時期でも、各社から配当金が入り再投資できるのは有り難いものですね。

長期投資を念頭に置き、皆さんも相場から逃げ出さずに喰らいついて行きましょう。


<過去の名言集:各HPへとリンクしてあります>

‐‐ 下記の記事が、埋もれずに人気記事として右上に表示されて欲しいという願いを込めて。
(私の過去の投資成績なんて、ある意味どうでもいいんです。買うだけですから。)


Do nothing is the best way going forward. by Fidelity investments


Don't jump out from your ship! Get invested, stay invested. by J.P.Morgan


Keep investing, no matter how frightened you are !! by John Bogle (故: "Saint Jack") @ Vanguard 


If you want good investment performance, forget you have the account. by Fidelity investments


It's about time in the market not market timing. by Kiplinger


個人投資家1.3万人の調査結果 by 日経新聞


長期投資の鉄則;買った値段は気にしない by 苦瓜達郎 氏

株は上質なギャンブルである by 外山滋比古 氏

今後も、米国での投資・退職金を取り巻く現状や、私が学んだ投資に関する豆知識などを情報発信していきます。

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