2021年9月14日火曜日

2021年9月第2週の運用状況: Covered Expatriate / 出国税について調べてみた

皆さん、お元気でしょうか?

1)日本から依頼されていた原稿(投資ではなく本業に関して)をようやく提出したので、再び時間に余裕が持てるようになりました。

放ったらかしだったTwitterの更新を再びできるようになりました。

「英文を読んだりしてInputだけでなく、短文にまとめる作業を通したOutputも大事だよねー」という意味で、自己研鑽(?)の一環でゆっくりやっていきます。


2)先週、「あと10年以内に「ちょいと早め」のリタイアをして本帰国するぞー!!」なんて粋がっていたものの、実際に米国を本格的に去る際に、どういった手続きが必要なのか色々と調べてみました。

私の場合、出国する時点ではGreen cardを8年以上保有することになり、今よりもそこそこ資産が増えているでしょうからCovered Expatriate という扱いになり、残念ながら出国税検討の対象になりそうです。 

そこで「どの投資部分をどう処分すべきか」を自分なりにまとめてみました。

―まず、Cashには出国税がかからないそうです。Cash is King !!


―出国の数年前には自宅を売却してCashにし、Tax returnも済ませて、含み益のない状態にしておきます。Again, Cash is King.


―401K(403b、457b)に$5,000以上の残高がある場合は、米国で投資を継続したまま残せるらしいです。その場合、401Kは出国税の対象外となるようです。

(帰国して10年以上経過してから?)日本国内の税率で、積立て元本を除いた含み益分のみへの税金を払えば日本で受け取れるようです。つまり現時点では、帰国してから受け取ったほうが税制的にお得らしいです。よって、403bと457bをそのままにしておきます。


―529 plan, HSA, IRAは全て出国税の対象になりますので、出国の数年前に全て現金化しておきます。

これらをあとで日本で受け取る(利用する)と課税対象(つまり出国税と合わせて二重課税)になってしまうらしいので、出国前にしておきます。

529 planは息子の大学費用として全額を払ってしまえば良いだけです。

仮に「将来的に大学院に行くかもしれないので継続したものの、やっぱり進学なし!」となっても10% penalty & Taxを払えば良いので、出国の数年前まで放ったらかし投資しておくかもしれません。


―Triple tax benefitsであるHSAを現金化するのは非常に残念ですが、これも出国の数年前に「それまでの医療費レシートを全てClaimして含み益を少なく」してPenalty & Taxを支払って、全て現金化します。


―Roth IRAの現金化も残念ですが、仕方ありません。

入金してから5年以上経過していれば(既にAfter Tax moneyなので)Taxなしで引き出せるそうです。59.5歳以下ならGainに10% penaltyがかかりますけど。。

よって来年からは、Roth IRAへの入金(Backdoor Roth)を止めるつもりです。


―FidelityのTaxable accountにある自分年金の含み益が$744,000(2021年度)以上なら出国税課税の対象になりますが、10年以内にそんなに含み益が出ているはずがないので、ここは心配ないでしょう(泣)

仮にこの含み益ラインに引っかかりそうなほどの含み益が出ているなら、事前にある程度の利確をしておけば良いだけです。


―最後にFidelityは、米国を出国した口座保有者を「冷遇する」「容赦なく二重課税する」などと評判が悪いようなので、出国数年前にはInteracive brokersまたはFirst Tradeに口座を移転して帰国に備えようと思っています。


以上、どこか間違っていたら、少しでも教えていただけると幸いです。

今後も、この出国税に関してリサーチを継続するつもりです。

理論武装して合法的に節税するのは、立派な自己防衛手段ですよね。


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最近の動向を報告します。

1)403b, 457b, HSAには給与天引きで自動積立てされています。

2)配当:AMGN $225.66がDRIPされました。

3)入金:$5,000

4)買い:鼻をつまんでAMGN  $5,000ほど買い増し


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現状をまとめますと、、

1)米国版の退職金をNo taxで運用できる、403(b) plan (= 401K)と457(b) planの総額は$679,756 でした (403(b)は2009年12月から、457(b)は2020年2月から積み立て開始)。

― 2020年からは各プランへ$19,500ずつを給与天引き(税金控除)して自動積立をしています( $19,500 x 2 = $39,000/yr)。

― 今となっては含み益の総額は不明ですが、給料天引き$39,000/yr、職場からのMatching $15,000/yr、そして配当が年間を通して複利加算されます。

― S&P500 Index Fundに全額を投資しています(VIIIX:手数料 0.02%)。

― 403(b)内での年間予想配当は$20,992です。


2)子供用の学費をNo Taxで運用できるNY529 college saving programの総額は$141,530です(含み益  $63,021)。

― 403bと同様にGrowth stock index portfolio (S&P500 Index fund, 100%) で運用しています。

―2020年末に$50,000を授業料の一部として息子の大学に送金しました。

― 2021夏に$40,000を授業料の一部として息子の大学に送金しました。

―  2021年度分として、$15,000入金してあります ( $10,000 tax deduction in NY state ) 。



3)将来の医療費をNo Taxで運用できるHealth Saving Account (HSA)は、VTSAXとCashを合わせて$37,520あります(含み益  $11,363)。

― 毎月の給料天引き(Pre-Tax  $7,200/yr)が資金源です。2021年度の職場からのMatching $1,000はどうやら無しのようです(コロナの影響か?)。

― HSA内での年間予想配当は$431です。

給料から自動引落としで入金される度に、VTSAX (= VTI) $300 x2 /moの自動買付けを設定しています。


4)2017年1月からFidelityで自ら運用する自分年金は$575,187(自分、家内、息子のRoth IRAを含む)でした(含み益  $121,487)。

― 2021年度:夫婦のRoth IRA contribution $6,000 x 2 入金済み (満額)
                         息子のRoth IRA contribution $6,000入金済み (満額)

自分年金だけかなり遠回りしただけにひどーーい成績ですが、今後は市場平均に追随していくだけです(個別株投資で欲張った挙げ句、何度も墓穴を掘りました)。

上記の退職金やNY529 planのように、最初からIndex fundだけに投資していれば今頃は左うちわだったのでしょうが、後の祭りです。

コロナ禍による減配などの「高配当投資の罠」に引っかかって「3年半もの貴重な時間とお金をドブに捨てた」ような暗い気分でしたので、コロナ暴落後は弱小インデックス投資家として生きていきます。




「普段から本業での収入増を目指した上での倹約を徹底し、給与天引き、及び余剰資金で米国インデックス連動の投資信託を積み立てる。本当にその資金が必要になるまでは、それを一切売らない」

これで、我々の老後は安泰ですね。

PS :  20代の自分に教えてやりたい!!



以上、運用総額は$ 1,433,993でした(これは上記1―4の総額のみであり、預金や不動産は含まれておりません)。

―合計した年間予想配当総額は$29,633 ($2,469 /mo)です。


参考までに、自分年金(上記4)のPortfolioは以下の通りです(Cashを除く)。

自分年金以外(上記1−3)は、全て米国インデックスファンドに「放ったらかしの積み立て投資」をしています (全リスク資産の約8割)。






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